新潟県は23日、同県南魚沼市の温泉旅館「里山十帖」で飲食した20~80代の男女30人が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えたと発表した。全員快方に向かっているという。県南魚沼保健所は、同旅館の夕食で提供されたシカ肉料理が原因の食中毒と断定し、同旅館に対し、24日(1日間)を営業停止処分とした。
県生活衛生課によると、同旅館に17、18両日に宿泊した21グループ52人のうち、15グループ30人に同様の症状が確認されたという。いずれもエゾシカのロースト肉が提供されており、県は加熱が不十分だったとみている。
運営会社の岩佐十良社長は「調理には気を使っていたつもりだったが、お客さまに大変申し訳ない。当面はジビエ肉の取り扱いを中止する」と話した。30日まで旅館の営業を自粛し、生肉の調理や取り扱いの研修をするという。
同旅館は雑誌「自遊人」の出版社がオープン。高い人気を集め、予約困難な宿として知られている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル